いじめじゃないけど、いじめなんです。

これ以上私を泣かせないで

それからも休むことが
多かった私。

2月に入り、卒業式の前の
小学校最後の遠足に行った。

遠足の日から数日後。
私は今まで以上に
「消えろ」
「死ね」
と言われるようになった。
私はそれにたえられず、
昼休みに、靴箱の前で
泣いていた。
チャイムが鳴り愛ちゃんと
カノンは私をおいて
教室へ戻った。
しばらくして、愛ちゃんと
カノンが先生を連れて来た。
「chuka、どうしたん?」
私はそう聞かれて、
「男子に死ねって言われました。」
と言うと、先生は『また?』
というような顔をした。
先生も嫌になってるのかな?
その後、先生が私に一度でも
「死ね」
「きもい」
と言ったことがある人を
連れて来た。
その人たちを見た瞬間、
私の目からとめどなく
涙が零れた。
なぜなら、6年生になってから
好きになった人もいたから。
それに想像以上の人数だった。
面と向かって言う人も
いれば、陰で言ってた人も
いるみたい。
私はただ、そのことが
ショックだった。
私は後ろを向いて、
泣いていた。
「あんたら、何で死ねとか
言ったん?」
先生が男子に聞くと、
「いつも休んでるのに、
遠足とか楽しいことがあるとき
だけ来るから。」
ある男子がそう言った。
え?それが理由?
そんなの男子が悪いんじゃん、
てか、そんなこと関係ない
じゃん、別に迷惑かけてる
わけじゃないんだし。
私はそう思った。
その後男子は私に
「ごめん」
と心を込めずに言った。
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