気まぐれ王子とサル女
肩をおとし、ため息をついていると
「あっ...」
穂香が小さく声を上げた。
「なに急に変な声出し...」
そう言いながら顔をあげると
爽太と大川さんがキスをしていた。
なんで、なんで、なんで。
疑問ばかりが頭の中で渦を巻き
2人の姿に目を離すことができなかった
「...ななみ、行こっ」
少し慌てたように
私の手を引っ張った。
「うっ、うん」
そこで私は我に返り
穂香の後に続いた。