気まぐれ王子とサル女
◆恋の分かれ道
翌朝、穂香と早めに登校して
爽太を待つことに…。
「まだかな〜。まだかな〜。」
そわそわしながら
教室を行ったり来たり。
「大丈夫だって!
今の七海なら絶対オッケーって
言ってもらえる。
だってこんなに可愛くなったんだもん」
顔面偏差値は低くとも
以前よりも格段に女子力アップしたし
きっと爽太も私を女子として
見てくれてるはず。
「よしっ!」
そう言ったとき、
"ガラガラガラッ"
教室のドアが開き、
爽太が入ってきた。