気まぐれ王子とサル女
「そこまで言うことないじゃん!
まず、そのサル女って言うの
やめてくんない?」
「だってサル女はサル女だろ?
やめようがないじゃん。」
「じゃあ、もう消さないからこの写真」
「ったく、分かったよ。
ななちゃんゴメンね。」
まただ、この言い方。
「謝るなら普通に謝って。」
「ったく、わかったよ。
ななゴメンね。
もう言わないから写真消して?」
爽太は両手を合わせて
上目遣いでお願いしてきた。