気まぐれ王子とサル女




私は毎日バスで通学をしている。



このバスを逃したら
登校時間内に学校に着けない!



私はバス停まで思いっきり走った。



朝から制服で
全力疾走をしている女子高生が
どこにいるだろうか。



今なら爽太が「サル女」って
言う理由が分かる気がする...。




バス停が見えてきた。



よしっ、間に合う!


希望が見えたと同時に
私の真横をバスが通過して
あえなく私はバスに乗れなかった。


「ウソでしょー!!」


本日2度目の叫び。



すると1台の自転車が通り過ぎた。


その自転車の人物は
私の横を通過すると同時に


小さな声で「うっさい」と言いながら
通り過ぎた。


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