気まぐれ王子とサル女




「はーるきぃー♡!」



私が陽葵の目の前までくると
陽葵は「よっ!」と言って
軽く手をあげた。



「お前、ホント陽葵のこと好きだよな」



と、爽太に言われた。



「だって、私、
陽葵のこと大好きだもーん♪」



私はそう言いながら
陽葵の腕に抱きついた。



陽葵は本当に優しくて
何でも聞いてくれる
お兄ちゃん的存在。


背も高いし、
同級生に見えない。












< 53 / 213 >

この作品をシェア

pagetop