気まぐれ王子とサル女

◆サル女、もう話しかけんな





翌日、学校で穂香に
昨日の出来事を話していた。



「結構いい感じじゃん!
けど、彼女いるってことも
忘れちゃダメだよ?」



そうだった。


私は爽太のことで
頭がいっぱいで
爽太の彼女の存在を
すっかり忘れていた。



「わかってる。
ちゃんとそう言うこと意識しないとね」



穂香に言われたことを
胸に詰め込んだ。



爽太には彼女がいる。




所詮、私は爽太の友達。

いや、ただのサルなんだから。



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