気まぐれ王子とサル女



高校に入学して
学校にも慣れてきた5月上旬。



水泳部である俺は
プールで泳ぎ終わり
部室で同じ水泳部員である瞬と
たわいもない会話をしていた。



「あー、腹減った。
瞬、何かお菓子持ってねぇの?」


そうたずねると


「あるよ!」

と言って鞄の中から
1つの可愛い小袋を取り出した。



「何それ?彼女でもできたのか?」



明らか手作りで作ったような
クッキーが3枚入っていた。



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