気まぐれ王子とサル女
「別れたよ。」
えっ?なんですと?
私は聞き間違えだと思い
もう1度聞き返した。
「だから、別れたんだって。千夏と」
「なっなっなんで⁉⁉⁉⁉」
もしや、また私が
何かやっちゃったのかな。
私が不安そうに顔を上げると
爽太は面白いメガネを外し、
私の思っていたことを理解したのか
「別にお前のせいなんかじゃない。
俺ら2人のすれ違いが起きたんだよ。
心配するな、サル女」
と言って私のほっぺをつまみ
引っ張った。