新撰組~時を超えた出会い~
――――ガラっ
沖田さんが、入ってきて、私の包んである布を
「はい。どうぞ」
と、にこっと渡してくれた。
「あ、どうも。どっかの、偽武士バラガキとは違うな」
「んだと!!というか、てめー名はなんだ!」
「ちっ」
「ちっってんだ。ちって」
「うるせーよ。バラガキ!!黒崎真紘だよ。覚えとけハゲ!!」
「!!てめー!!」
「じゃあ、開けまーす」
偽武士は無視して、包みを開けてスクバを出す。
「・・・んだそれ」
うるせーな。いちいち聞くなよ。
「黙っとけ。ハゲ。これは、私の時代の鞄・・包?」
といいながら、カバンを開け、スマホ、音楽プレイヤーを取り出し、自分の左横に置き、カバンの開いているところを床に向け、がばっと出した。
どばどばっ
私はしゃがんで、中にはいいていたものを広げた。
「飴にグミ、ガム、ノート・・・・あ、全部白紙だ・・・」
幸いここには、歴史関係の物がなかったのでよかった。
私は、スマホを取って
「はーい、集まって」
と、呼びかけ、沖田さんたちの所へ行った。
「はいポーズ」
カシャ
「は?今何が起こった?」
何かが起きたんだよ、バラガキ。
「はいこれ見て」
と沖田さんたちに見せた。
「写真だ」
と一応言った。
「おぉぉ。すごい。色がついてる!!」
さすが、沖田さん。物わかりがすごい。
「じゃ、これ消すね」
「え?何でですか」
「未来に残ったらまずいから」
と言いながら削除した。