猫を撫でる。


美梨が大浴場から戻ると、部屋はすっかり片付けられ、二組の白い布団が敷かれていた。


「おかえりー」

涼太は布団の上で横になりテレビを見ていた。


美梨は濡れた髪をタオルで拭きながら
言った。


「涼太、今までありがとう。
楽しかったよ。ほんとに良くしてくれたよね。感謝してる」


「うん」

涼太は美梨の方を見ずに答えた。
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