君に逢いたくて~最後の手紙~
「連れて行け!」


そのとき、誰かの声が聞こえてきた。



そして私の体は持ち上げられ、
黒いワゴンに乗せられた。


「出せ!」


1人の人がそう言って、
車が走りだした。



そして35分ぐらい走ったところで、
車は止まった。



…うん?



なんなの?



私の意識はもうろうとしている。



でも、なんとか男の顔が見える…。




黒い服を着た男たちが5人。



…まさか、これって……



そう思った次の瞬間…!



私は外に放り出された。



…ここ…どこ…?



「やあ!」


私の着ている服がビリビリに
脱がされていく。


そして私は、生まれた時の
姿になった。
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