君に逢いたくて~最後の手紙~

病院

朝…。


私は美夏よりも早くに目が覚めた。



なんか、ぐっすり眠れたな。



それはきっと…美夏が隣にいてくれたから。




私は美夏を起こさないように、
そっと掛け布団をきれいにたたんだ。



「…ん~。梨衣奈?起きてたんだ。
おはよう」


美夏は目を覚ましたのか、
そう言って起き上がった。



「美夏、おはよう」



美夏は布団をたたんでこっちを見た。



「…梨衣奈、ご飯食べよっか。
お母さんが作ってくれてるから」



「うん。ありがとう」



私は、扉を開けて出て行く美夏の
後ろについて行った。
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