君に逢いたくて~最後の手紙~
「あら、おはよう。梨衣奈ちゃん、美夏」



私たちが下に行くと、美夏のお母さんが
朝ご飯をテーブルに並べながらそう言った。



「おはようございます」


「おはよう」



テーブルを見ると、おいしそうな料理
が並んでいる。



「さあ、食べましょ」



美夏のお母さんがそう言って、
私たちはイスに座った。


「「いただきます」」



そう言って美夏とおばさんが
食べ始める。



でも私は食べる気にはならなかった。



…なんだか食欲がない。



「あれ?梨衣奈食べないの?」



美夏が心配そうに聞いてくる。



「…うん」



私はそう返事をしてうつむいた。



せっかく作ってくれたのに、
おばさんに悪いな…。



「梨衣奈ちゃん、大丈夫だから、
少しでいいから食べなさい?」


おばさん……。


そうだよね…


少しは食べないと。


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