君に逢いたくて~最後の手紙~
「梨衣奈…ごめんな…。
これからは俺が守ってやるからな」



今は電車の中。



隣には、優斗が座っている。



「ううん。…優斗あのね、私、高校は
やめない。私、スクールカウンセラーに
なりたいんだ」



「そうなんだ。でも大丈夫なのか?」



うん…。



「不安はあるけど、でも私、強く
なりたいんだ」



「強く?」



優斗が首をかしげる。



「うん。今まで傷ついた分、強く。
それに、私には優斗や美夏が
いるから大丈夫」



「そっか」




スクールカウンセラーになって、
私みたいに傷ついた子たちを
助けてあげたい。



少しでも、心を軽くしてあげたい。



それが私の今の夢。




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