君に逢いたくて~最後の手紙~
「美夏、帰ろ。あ、梨衣奈ちゃん、
大丈夫だった?見つかって
よかったわ」



おばさん。



…私、おばさんにも心配かけてたんだ。




「はい。大丈夫です。心配おかけして、
すいませんでした」



私はそう言って頭を下げた。



「ううん。いいの。無事でよかったわ」




おばさんはそう言うと、優しく笑った。




本当に、美夏もおばさんも優しいな。




「梨衣奈がすいません。心配してくださって
ありがとうございます」



お母さんが頭を下げたので、
私ももう1度下げた。



「いえいえ。これからも美夏と仲良く
して下さいね」



そんなの…。



「こちらこそ。よろしくお願いします」



私はそう言った。



美夏とはずっと親友でいたい。



ずっと仲のいい親友で…。




「では」


「バイバイ梨衣奈、優斗。
さよなら、おばさん」


美夏のお母さんと美夏はそう言って
帰って行った。


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