君に逢いたくて~最後の手紙~
梨衣奈side


隼人君に目を開けてと言われ、


目を開けた。


するとそこには、


今まで隼人君しかいなかったはずが


美夏、亮太君、慶介君もいた。


「……え?」


…いつのまに。


私はびっくりしすぎて、固まっていた。


「梨衣奈…」


隼人君が私を呼んだ。


「はい」


「お誕生日、おめでとう!」


「「「おめでとう」」」


隼人君に続いて、美夏たちも


声を揃えて言った。


「……」


え??


これってサプライズ?


そうわかった瞬間、


涙が溢れだした。


「梨衣奈、泣くなよ」


隼人君、そんなこと言われたって…。


「…だって。嬉しくて」


…びっくりして。
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