君に逢いたくて~最後の手紙~
―ガラガラッ


…ふー。


セーフ…。


私はなんとか遅刻せずにすんだ。


自分の席まで歩いて行く。


「おはよ!なかなか来ないから、
何かあったと思ったよ。
大丈夫?」


私が席に着くと、美夏が
話しかけてきた。


「うん。大丈夫」


「今日、隼人君と一緒
じゃないの?」


…そうなんだよね。


「うん。今日は委員会の仕事が
あるから来れないってメール来た」


「へー。隼人君って
委員会入ってんだ?」


「うん。そうみたい…」


―キーンコーンカーンコーン♪


今日もいつもどうり、
授業が始まった。


この時はまだ気づいてなかった。



隼人と亮太君が、
学校に来ていないことに…。
< 75 / 209 >

この作品をシェア

pagetop