恋文ポスト
「お母さん。」
「ん?なにー?」
お母さんは洗濯物をたたんでいた。
「お母さんーなんか変な手紙がとど………っ!?!?」
喋れない!?
なんで!?
口が声を発する事を拒否してる。
初めての感覚………。
なんで…………?
「桃花何よ?変な手紙?」
「………………。」
言葉を発する事が出来ない私を
お母さんは気づかない。
「何よ桃花?」
「ごめん。なんでもない。」
口が勝手に喋った。
私の意思じゃない。
「なによ?変なの。」
お母さんは洗濯物をたたみ続ける。
私は自分の部屋に駆け込んだ。
なに?
なにが起きているの?
なんで喋れなかったの?
なんで勝手に口が動いたの?
私のなかに疑問がたくさん渦巻く。
この手紙が関係してる。絶対。
……一体誰なの?
こんな手紙送って来たのは……………。
恐怖と疑問が私を包んだ。