【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
ニコニコしながら、私の行く手を阻むよ
うに目の前に立っている。
見たところ、今時の大学生って感じ。
ちょっと眉を潜めながら、二人を見上げ
る。
「……なんですか?」
「あのね、ちょっと道を教えてほしいん
だけど」
……道?
「それって……」
「──どこまで?」
それってどこですか?──そう聞こうと
したら、それよりも先に、誰かがそれを
いってくれた。
ビックリして、その声の主を確認しよう
としたら、グイ、と肩を抱き寄せられて
。
ふわり、とシトラスの匂いが鼻腔を抜け
た。
「案内なら、俺がするけど?」
「こ、香坂……」
被せられた声の主はどうやら香坂だった
ようで、香坂は二人を睨むようにしなが
ら、私を抱き寄せていた。
そんな香坂を見て、「あ、や、やっぱり
大丈夫です」なんて苦笑いしながら去っ
ていく二人。