睡魔をイケメンに擬人化してみた
―これはものすごく俺得な状態。とはいえ落ち着けわたし。イケメンにサンドイッチされて眠れるのか?というか”おいで”と言われてふたりの間に飛び込むほど、私の心臓は丈夫にできていないのでは?
なつみは庶民であった。
どこまでもハメをはずしきれない、一線を越えられない、超えたとしても後悔して、もとのレールに戻ってくる、恥ずかしがり屋の小心者であった。
その性格と27年も付き合ってきたのだ。
がんばって飛び込んだとしても、ふたりのイケメンに萎縮してしまい、その場を楽しむこともできないであろうことは、妄想を進めていけば嫌がおうにも気づいてしまうのであった。
ふたりのイケメンは、悲しき現実的妄想の前に、あっという間にかき消された。
あとにはいつものベッドが残った。
時計の針は2時をまわろうとしている。