睡魔をイケメンに擬人化してみた

5 どーも、睡魔です。

×  ×  ×  ×


「変な夢を見た。」

これが、目覚めて最初に出た感想だった。


部屋は朝の白い光に満たされていた。



―これからはもう少し早く寝よう。


起き上がろうと体の向きを変える。


かくしてなつみの体を向けた先には、昨夜の睡魔の体があった。


この人(?)の体温に一晩くるまっていたことを、なつみは理解した。


よく見れば、彼の腕はなつみの腰あたりにからみついている。
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