なんで俺じゃあかんねん
結局、17点差で俺たちのチームが負けた。
悔しかった。
でも、すっげえ楽しかった。
「坂井、お疲れ!」
「お疲れさまです。」
給水場に帰る途中に、同じチームだった何人かの先輩が声をかけてくれた。
大きなミスもなくて、あんま足引っ張らんかったと思う。
でも、真田先輩と直接対決はできなかった。
エースの先輩と互角にやり合えるなんて、まだ無理なのはわかってるけど
それが心残りや。
「ハルお疲れーーー!!」
1年の給水場に行くと、みんなが出迎えてくれた。
「ありがとう。」
「めっちゃ良い動きやったやん、ハル。」
「そうか?」
「結構よかったで!」
「なら、よかった・・・。」
なんか、すげえ疲れた。
「はあ・・・・」
ぬらしたタオルで頭を拭く。
「きもちい・・・・・」
「お疲れ!」
そう言って斉藤は俺のボトルを投げた。
「さんきゅー。」
めっちゃ疲れたけど、また試合したい。
もっともっとバスケがしたい!!