なんで俺じゃあかんねん
文化祭に向けて、各クラス着々と準備を進めている。
俺たちバスケ部は相変わらず昼休みはみんなで飯を食っていた。
「へ~え!じゃあ、遼と祥ちゃんのクラスはフリースローコーナーやるんや!
絶対行くわ!」
「おう!景品もあるから来てや!
でも、バスケ部はちょっとハンデ設けてるけど。」
「斉藤、公衆の面前でバスケ部の恥さらすなよ?」
リキトがにやにやしながら斉藤を肘でつつく。
「大丈夫やわ!まかしとけ!
てかリキト、一緒に行って勝負しようや!」
「負けたらなんかしてくれんの?」
「自販のジュースおごる!」
「のった!」
二人がそう言ってハイタッチするのを、俺は弁当を食べながらぼけーっとみていた。
こいつらはなんか呑気でいいよな。