なんで俺じゃあかんねん

「坂井く~ん!」

むしゃくしゃしながら軽く首を回していると、そんな声が聞こえて

声がしたほうを振り返る。

「あ・・・。」

そこには、笑顔で手をふる清水さんとその友達2人がいた。

「え。ハルどういうこと?告白断ったんちゃうん?」

隣にいたリキトが小声で尋ねてくる。

「うん、でも友達になった。」

「なんやそれ。」

清水さんはそのまま友達とこっちに寄ってきた。

「坂井くんのとこ、出し物なにするん~?」

あれから、何回か廊下でもすれ違ったりして普通に挨拶したり手をふったり

清水さんとはいい友達関係を築けている、と俺は思ってる。

「喫茶店。清水さんとこは、劇やんな?」

「うん!あ、飯島くんから聞いた?」

「聞いた聞いた。シンデレラするんやろ?飯島が王子ってほんま?」

飯島と王子がキャラかけ離れすぎてて笑う。

「ほんまほんま!それでうち、シンデレラやし!

投票で決まってんよ?」

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