なんで俺じゃあかんねん
「ええやん、ハル。行こうや。」

俺があまり乗り気でないでいると、横からリキトが肩を組んできた。

「バスケ部の交流深めよう。」

「じゃあ、バスケ部だけでええやん。」

「男ばっかりでボウリング行っても汗臭いだけやろ。

ただでさえ、部活終わりでガチで汗臭いのに。」

と斉藤が顔をしかめる。

「断ったら、清水さん気にするぞ?」

リキトがそんなこと言うから、なんか断りにくい。


「わかったよ。行けばええんやろ。」

「よっしゃ決まりー!」

はあ・・・

心の中でため息をつきながら、ふと考えが浮かぶ。

雅さんも、誘ってみよかな?

いや、練習で来れんか・・・。でも、声だけでもかけてみよかな。


「なあ、それもう一人誘っていい?」

「え?でもそれやと男女比あわんやん。」

あわせなあかんの?

「なら、男女1:1ずつ誘ったらいい?」

「それならええで。」

萩野さんおるし、三木にも声かけたらちょうどええやろ。

雅さんに、ちょっとでも楽しい思い出増やしたりたい。

おせっかいかもしれんけど。


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