なんで俺じゃあかんねん
俺が苦笑いを浮かべていると、後ろからトントンと背中をつつかれた。

反射的に振り返ると、雅さんだ。

あの委員会の日以来、俺が一方的にやけど
雅さんを避けてしまっている。

だって、あんなこと言われたら、なあ?

雅さんは結局、あれからなんも言ってこうへんけど
内心どう思ってるんやろ?

てか、ほんまになんで、葵のこと好きやってバレたんやろ?

そんなわかりやすいか?俺。

リキトにもバレた経験もあるしな・・・。

「坂井くん。」

少し小声で俺を呼ぶ。

「あーなに?」

なんとなく気まずくて、目をそらす。

「ごめん、私、明日レッスンお休みするかわりに、今日あるから
もう帰るね。

あと、大丈夫かな?」

「そうなんや。うん、もうほとんど終わってるし。」

「そっか、じゃあ・・・。」

俺の態度に、雅さんも気をつかうような笑顔。

なんか・・・ぎこちないな。

雅さんとは、せっかく友達になれたのに。

俺のせいで、なんか・・・嫌やわ。


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