なんで俺じゃあかんねん
「なんかな、姉ちゃん曰く、イケメンほど大変らしいで、高校は。
イケメンとあらば、とりあえずいっとけ!みたいな風習あるらしいから。」
いっとけって・・・・。
「それで、あかんかっても、イケメンやったらしゃーない!
みたいな周りの目もあるやん?
もし、上手くいったらしめたもん!って感じやって。」
斉藤がぐいっと、迫ってくる。
「なにそれ。宝くじみたいやな。」
確かに、リキトの言う通りや。
斉藤を押しのけながら、さっきのことを思い返す。
「やばいって!
やっぱり嘘でも『彼女おる』って言ったほうがよかったんちゃう?」
押しのけられてやっと、引っ込んだのに
相変わらず声はでかい。
「そんなこと言われても、もう言ってもたし。」
「そうやな~。」
まあ、大丈夫やろ。
でも、ホンマに斉藤の言うとおりやったら、ちょっとそれは困るかも。
「まあ、なるようになるやろ。」
先のこと気にしても仕方ない。
「おまえってそういうちょっと適当なとこあるよなぁ。」
「そうなん?ハルってめっちゃきっちりしてそうなイメージあるけど。」
どんなイメージやねん。
「男は多少がさつなほうがええやろ?」
そう言って笑ってみせで、少し足を速めた。