なんで俺じゃあかんねん
「だって、弁当の内蓋の上に
『ハル部活がんばれ!終わるの待ってるね。』って書いたメモ挟んであったやん。」

なっ・・・・!!!

見られてたん!??!

「しかも、ハルはそれを大事そうに
バッシュ入れの名札ホルダーの裏にしまってたし。」

そこまで見られてる・・・。


「そうなん?ハル。」

楽しそうに横にいたリキトの視線が、バッシュ入れの入ったエナメルへ向く。

今もちゃんと入ってる。

というか、ずっと入れておくつもり。


知られた・・・

めっちゃ恥ずかしい。


顔が熱い。

リキトの視線に耐えられず、反対を向くと
同じようにニヤニヤしてる斉藤と、目が合った。


「ひゅ~!ラブラブ~!」

テンプレートな冷やかしを受けてさらに、熱が上がる。


どうしようもなくて、テーブルに肘をつき、両手で顔を隠した。

「あーーー。」

恥ずかしすぎて、意味もなく声を発してしまう。


うわ、最悪・・・・。

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