なんで俺じゃあかんねん
こいつら、いつまで続ける気やねん。

どんどんと飛び交う質問。

まるで記者会見だ。

俺はさらっと紹介して別れるつもりやったのに。

もう20分くらいこうしている。

隣の葵も、苦笑い。

リキトもなんとか解散を促すけど、他の奴らに阻止されるばかり。


「あ~~もう!
おまえら、そろそろいいやろ。

俺、帰りたいねんけど。」

しびれを切らしてそう声をあげると

「じゃあ、あと一問だけ!」

と祥ちゃんが両手を合わせる。

「ほんまにこれで最後やからな?」

「うん!彼女さんに、質問!いいですか?」

にっこり笑って祥ちゃんに詰め寄られ、葵は「ど、どうぞ。」と答えた。


なに聞く気やろ?

あの笑い方・・・

なんか嫌な予感する。


俺がじとーっと視線を送っていると、祥ちゃんはこっちを見て意味深に頷いた。

やっぱりなんか企んでるな?


「彼女さんは、ハルのどこが好きなんですか?」

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