なんで俺じゃあかんねん
「とりあえず、副委員長だれかやってくれん?」
委員長の声に女子全員下を向く。
「亜優、やれば?」
前からそんな声が聞こえてきた。
どうやら、横山さんが友達から言われているみたい。
「は?嫌やし!」
「いいやん。亜優、みんなまとめるの、得意やろ?」
「別に、得意ちゃうー!」
俺も便乗したろ。
「横山さん、やるん?」
「え?ちょっと、坂井くんまで何言ってんの?」
「だって、全然決まらんかったら困るねん。
これ6時間目やろ?長引いたら部活の時間減る。」
「そんなん知らん!てか、ウチだって部活減るのは嫌やって。」
「なおさら!亜優お願い!亜優なら副委員長できそうやねんもん」
友達と俺、みんなに囲まれて横山さんは悩んでいる。
「ええ~~~。う~ん、わかったよ・・・・。」
マジで?!
横山さんは、一回ため息をついてから手をあげた。
「はい、やりまーす。」
その瞬間、盛大な拍手。
「亜優、ありがとう~!」
「確かに亜優ならできるよね!」
「亜優がんばれ~」
周りの友達、離れたところの友達
みんな横山さんに納得している。
やっぱり友達多いみたい。
そして横山さんは、宮川くんによばれて前に立った。
「みんな、さくさく決めよう!
早く決めて早く終わりたいやろ?」
横山さんはそう言うと、宮川くんと話しだした。