なんで俺じゃあかんねん

それから、横山さんが書記をして宮川くんが進める形態をとった。


横山さんの説得により、正副をのぞいてあと9個あった委員もだいたいが決まり

残り、2個。


「じゃあ、次、体育委員。

お!これは、めずらしく挙手ありやん。」

宮川くんがうれしそうに言う。

見ると、ちょうど男女1名ずつ手があがった。

まあ、体育委員はやりたい奴はやりたいもの。

よかったよかった。


「最後!文化~、やりたい人いますか~?」


・・・・・シーン。

誰も手を挙げない。


まあ、な。

だって、前期の文化とか忙しすぎるし。

なんせ、1学期には文化祭があるから。

後期は逆になにもないから、やってもいい奴おるかもしれんけど。



「ちょっと、誰かやって~!」

横山さんがみんなの方を振り返る。


それでもざわつくだけで手は挙がらない。

「え~。どうしよう?」

横山さんと宮川くんが困ったように相談をはじめた。


「誰もおらんのやったら、くじしかないやろ?」

担任が口をだす。

「じゃあ、くじしていい?」

委員長の言葉にみんな仕方ないと言ったように賛成した。




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