なんで俺じゃあかんねん

キーンコーン・・・・



「はあ、はあ、はあ・・・・」

俺は、チャイムとほぼ同時に教室に入った。

幸い、先生はまだ来ていなかった。

「おはよう、坂井くん!」

席にいくと、横山さんが、振り返り挨拶してきた。

「お、はよ・・・」

「めっちゃ疲れてんなあ!寝坊?」

俺はなにも言わず苦笑いを浮かべてみせた。

とりあえず、現国の用意・・・・

そう思ってロッカーへ。

・・・ってあれ?

ロッカーをいくら漁っても現国の教科書がない。

うそ!?俺、置勉してなかったか?

席にもどって、机の中も見る。

・・・・ない。

うそやろ!!!

今日、なんの日やねん・・・・

運勢最悪やん。

「お、ハル来とったんか?」

声がして振り返ると三木が機嫌のよさそうな顔をしている。

「おはよう。朝から超笑顔やな?」

「おはよう。うん、彼女とLIANしとった!

だから、ごめん。気づかんかった。」

・・・・リア充が。




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