なんで俺じゃあかんねん

ってことで、俺は食堂で弁当を広げながらさっそくさっき聞いたことを部員に話した。



「「「「ええええ!!!!」」」」



そこにいた、おそらく全員が驚いたんやろうな・・・・。

みんな顔を見合わせてびっくりし合っている。

「それホンマ?俺らってレベル高いん!?」

「らしいで。遼は、小動物系で可愛いねんて。」

「え、俺・・・可愛い担当?」

可愛いっていう言葉に、ちょっとガッカリしている。

「まあ、遼が『可愛い』って言われてるんは、知ってたけどな。」

祥ちゃんが遼の肩をポンっとたたいてなぐさめていた。

「祥ちゃんは、授業中のめがねと普段のギャップがええらしいぞ?」

「え?ギャップ?なにそれ・・・・」

祥ちゃんは、意味がわからないというように眉間にしわをよせる。

「え?!祥ちゃん、授業中めがねなん?知らんかった~!!」

あははっと笑う斉藤の頬に注目すると、確かにえくぼ。

「斉藤、おまえはえくぼやって。」

「俺もなんか言われてんのー!!!」

目を輝かせて俺の次の言葉を待っている。

「普段は普通にかっこいいけど、笑うとえくぼがでて可愛い、やって。」

「うっそ!!じゃあ、俺もっと笑う!!!

あ、でも普段・・・かっこいいんやったら、それでもええな~

なあ、俺かっこいい?」

とリキトにせまる斉藤。

「うざい。」

バシッと頭をはたかれた。

「なにすんね~ん!!」



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