なんで俺じゃあかんねん

「じゃあ、俺、そろそろ行くわ。」

「え?どこに?」

残念そうに俺を見上げる萩野さん。

「食堂。昼飯はいっつもバスケ部の奴らと食堂で食ってるから。」

「そうなん!?いい情報仕入れたわ・・・・

今度、友達誘って行っていい?

他のバスケ部の人たち紹介してや!」

この人、表情の移り変わり激しいな。

「いい、よ?」

苦笑いの三木を気にしつつも俺は愛想笑いで了承する。


「じゃあな。」

「おう。ハル、ごめんやったな。じゃあ!」

三木が手をあげる横で萩野さんも手を振ってくれた。




それにしても・・・・

俺ら、そんな風に思われてたんか・・・。

なんかうれしいけど、びっくりした。

みんなにも言ったろ。

あいつら、絶対喜ぶわ。

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