なんで俺じゃあかんねん

そして放課後。


俺は、授業終わったらすぐに部活に行きたい派。

でも、今日はそういうわけにはいかない。

だって今日は、最初の一斉委員会だから。


あ~めんど!!

なんで委員なんか俺がやらなあかんねん。

めんどくさい以外の何者でもないわ。

ていうか、場所知らんし・・・・


「雅さん。」

俺は横でまだ教科書とかを鞄につめこんでいる雅さんに聞いてみることにした。

雅さんなにも言わず軽く首をかしげる。

そういう女の子らしいしぐさが少し新鮮だ。


「今日、どこでか知ってる?」

「あ、うん。えっと・・・確か、物理教室、やったと思う。」


ぎこちなさそうに俺をちょっと見上げる。

やっぱり、なんか女子やな~ってちょっと意識してしまう。


「そっか。ありがとう。」

んで、これは一緒に行ったほうがええんか?

いや、でもそこまで仲良くもないし・・・・

いや、別々に行ったら妙に壁できる?


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