ワンだふる ワールド 5 ~ワンコの同窓会~《TABOO》

再会に沸いた前半戦から、カラオケでの後半戦がキックオフ。


当時の懐メロで盛り上がる中、コリーが柴犬を小突く。


「こいつ、沙希のこと好きだったんだぜ。」


「何言ってんだ」と慌てる柴犬。


えっ!?とまさかの絶好機かと思った瞬間、定刻通りに試合終了を告げるハチからの電話。


――まだロスタイムがあるでしょ?


ホイッスルが聞こえない振りで、プレーを続けた。


歌の順番は柴犬。
彼が選んだのは、至極のラブソング

想い続けた人に気持ちを告げるという、私が大好きだった曲だ。


ふと柴犬を見ると、真っ直ぐに私を見つめている。



――柴犬は…主人一筋…


――まさか…私が…初恋の?



想いを込めた彼のシュートは、私のゴールネットに突き刺さった。




――ごめん、ハチ



――今日の試合、延長戦になっちゃった





END
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