裏切りの恋
 
「送ってくれて、ありがとうございました。
 また明日……」

「一つだけ聞いていいか?」

「え?」


ドアに手をかけると、裕翔はあたしを見ていた。

あたしはまた失ってしまいそうな理性を、なんとか保っていた。


「お前は俺のこと、どう思っている?」
「……え…?」


思いがけない質問。
考えたことのない気持ち。


「……いや、なんでもない」


あたしが答えられずに戸惑っていると、裕翔は苦笑して目線を外した。


「それじゃあ、おやすみ」
「おや……すみなさい……」


そしてあたしは、今度こそドアを開け、車から降りた。
 
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