[中] 0o 恋と果実 o0
「俺、タケさんに来夢と先輩が両想いだって言われたんです。…で、来夢の言う事も聞かず1人でキレて、突き放しちゃったんです。」
「…タケが…。」
「でも、冷静に考えれば、そんな事あるわけないっスよね。」
「…」
「…タケさんは、なんでそんな事言ったんですか…。雅紀先輩。」
「オレが…ずっとタケに話してたから…かな。」
「…初めて来夢と会った時はどうも思ってなかった。
オレには瞳がいて、ホントに好きだったし、こんな事になるなんて思いもしなかった。
でも知らねぇけど、なんか来夢が視界に入ってくるようになって…。気付いたら瞳をふっちゃっててヤベぇ気持ちになってたよ。
でも、もう遅かった。来夢はもうお前のもんだった。
それから1回だけ学校で来夢と話した事があったんだ。そん時に来夢がネックレスを落として行ったんだよ。ずっとタケに相談してたんだ。」