[中] 0o 恋と果実 o0
次の日の放課後、またスポーツドリンクを持ってグランドへ出た。
しかし、
「雅紀ー!!」
来夢の背後から高くて可愛らしい声が聞こえたかと思うと、横を見知らぬ女の人が駆け抜けて行った。
来夢の足がゆっくりと止まり、目でその人を追いかける。
茶色のセミロングの髪をなびかせながら向かった先は、やっぱり…あの人。
「瞳!! いつもありがとな~。」
「全然~♪♪ いつもお疲れ様!!」
瞳と呼ばれた女の人は雅紀にぴったりくっつき首にタオルをかけてあげている。
雅紀も嬉しそうに微笑んでいた。