湖都子のポエム

不安の中で…


ふさわしくない事くらいわかってたんだ
だけど、ずっと一緒にいられると思っていた

私が相手だから認められなかっただけなんだね
このままじゃだめだね

真っ暗な闇に呑み込まれていく
私はずっと…
現実を疑わずに…
何も知らずにいたんだ…

闇に引きずり込まれる
私には何もない
わかってるよ
なんで私なんかと友達でいてくれるのか?
サッパリわからないんだ
だから、不安に怯える

いつ突然手放されるか…
不安だったんだ
このまま続いたらいいなと思ってたけど
終わりゆく時間を…感じていたのかもしれない

それでも私は…
こんなにも寂しいんだ

不安の中でもがいて
運命に呑まれるように
私は、扉を閉じる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
蓮と美佳が二人で会ってたことが
もう噂に…なって
美男美女の理想的なカップル
うまくいったみたいだね、よかった

休み時間にクラスの子から、話しかけられた
「みんな、美佳ちゃんと仲良くしたいのに、いつもあんたが金魚のフンみたいにくっついてて邪魔なんだよ」
(美佳と友達になれば、蓮と知り合えると思いながら)
「友達だから…」
(そんな想いは知らずに)
「友達と思ってるのは、あんただけなんじゃないの?いつも、あんたから話しかけてるし…」
確かに、そうだ。美佳からは話しかけてこない
「あんたが話しかけなければ…」
(不安を感じてた愛里は…)
それから1日、愛梨は美佳に話しかけなかった
あの子達の言った通り、美佳からは話しかけてこなかった
かわりに、いろんな子が美佳に話しに行って
笑顔で話してた

私だけ、友達だと思ってたの?
私達友達だよね?って、言うと
ふふって笑いなから、うん…って言ってくれた
でも、美佳から友達って言われたことはなかったね。無理に言わせてたのかも?
不安の中で…美佳から離れていく愛里
(美佳は、友達って言葉が恥ずかしくて、照れくさくて、言わなかっただけなのに)

愛里は、私がいつも話しかけてたから、美佳に友達ができなかったんだ、と思い始め

二人の距離が、離れていく
二人の異変に気づくクラスメイト

愛里とクラスメートの会話を聞いていたらしい
詩織ちやんのグループに入れてくれて…

美佳に話しに行ってる子達は、美佳と友達になりたいわけじゃなく、蓮と知り合いになりたいだけなのに

誤解した愛里…

不安に呑み込まれていく愛里
美佳と続く扉をそっと、閉めたんだ






< 201 / 389 >

この作品をシェア

pagetop