湖都子のポエム

エンジェルスマイル…忘れられない笑顔


俺の心が、重く沈む
女のことを思って
胸が熱くなったことなんて
一度もなかった

どんな女にも…
恋なんて一生できないと思っていた

一生恋ができないのなら
どんな相手でも同じと思い
告白されて、付き合ってみたこともあった
もしかしたら、いつかは気持ちが変わるかもと
わずかに期待しながら

でも…間違いだった
一緒にいることが苦痛で
すぐに別れてしまう
どんな子と付き合っても
変わることはなかった

それなのに…
彼女の笑顔が忘れられない
こんなこと、はじめてだった

…あぁ、こんな気持ちが、許されるわけない…
…でも、どうしても彼女のことが…
…忘れられない…んだ

俺はあまりのことに呆然として
…あぁ、どうしてこんな気持ちになるんだろう
…まるで、あれが夢だったかのように
彼女の笑顔が頭から離れないんだ

天使のようにふわっと微笑む笑顔が
エンジェルスマイルが…

彼女の笑顔を思い出すとせつなくなる
アイツの言葉を思い出すと苦しくなる
初めて感じる気持ちに戸惑うばかり

抗うことのできない運命…なのか?

頭の中がまっしろになる
押しやろうとしたけど力が入らない
たった一度の出会いで
俺の頭は彼女の笑顔を覚えてしまったんだ
…俺は本当にどうかしている
…本当にどうしたというんだろう
…この気持ちは、いったいなんなのだろう?
…甘くて、苦しくて、不思議な気持ち
…心が痛い…
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昨日会った愛里の笑顔が忘れられない
夏弥が初めて感じる想い
春人の心配が…わかった

友達の彼女とらないし…
って、言ったのに…
忘れられなくなっていた

…なんて不思議な子なんだろう?
あの春人がベタぼれで、あんな顔をして、笑うなんて
俺の心をあたため、癒やす
彼女の笑顔は、俺の心に煌めく光を放ったんだ
凍てついた俺の心に、光を放ったんだ

友達の彼女だとわかってるけど
恋とか愛とか俺にはわからないけど
昨日からおかしい…本当におかしい
愛里の笑顔でいっぱいになってしまう
俺は何やってるんだろう?

愛里の笑顔を思い出してせつなくなる
春人の言葉を思い出して苦しくなる

でも、愛里の笑顔を思い出すと胸があったかくなる





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