湖都子のポエム

真実は…

信じられなかった
さわられたり
さわったり…
できなかったのに
彼女ができるなんて
何度か噂は聞いたけど信じてなかった

真実は…
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春人の彼女だって言う女がきた
春人の幼なじみの夏弥
ツーショットの写真を見せられたけど
信じられなかった
春人が笑顔じゃなかったから

春人にサプライズでご飯を作ってあげたいから
家を教えてほしい…
つきあってるなら、家教えてもいい…のか?
でも、まだ信じられなかった
「ゴメン、勝手に教えられない」
と、この間断った

どうしたもんかと悩んだ末
彼女ができたのかを確認するために
春人の家に突撃…

夏弥「ハル、ひさしぶり」
春人「なっち、急にどうしたの?」
夏弥「噂で聞いたんだけど、彼女できたの?」
ポポッ…と、顔を赤らめる
本当だった…のか?
春人「うん、最近つきあい始めたんだ」
夏弥「お前に彼女できるなんて、信じられなかった。女嫌いだと思ってた…」
春人「中学までの俺はそうだったね、高校に入ってから一目惚れしたんだ」
夏弥「まじかー」
春人「お前にこんな話し、恥ずかしいな…」
夏弥「今度紹介してくれよ」
この間の子を紹介されると思ってる夏弥
春人「あ、うん、ちょっと待ってて…」
寝室に行く春人
誰かいたの…か?話し声が聞こえる

この間の子じゃない…
めちゃめちゃ美少女が恥ずかしそうに春人の後ろからやってきた
春人「なっち、彼女の愛里だよ」
夏弥「そうなんだ、本当につきあってるの?」
愛里「はい、最近つきあい始めたんです」
夏弥「なんで寝室に?」
赤くなる愛里が、恥ずかしそうに
愛里「一緒にお茶飲んでたら、いつの間にか寝ちゃって…」
夏弥「ちょっとハルに話しあるから…」
春人「なっち、夕飯食べてく?」
夏弥「え、そうだな…」
春人「愛里、スーパーの場所わかる?」
愛里「ここにくる途中にあったところ?」
春人「そう、そこで足りないもの買ってきて?で、夕飯作ってほしいんだけど」
愛里「うん、わかった…作るのは、ハルくんの好きなものでいい?夏弥さんの好きなものも教えて」
夏弥「俺?好きなのは、ハンバーグ」
愛里「じゃ、買い物行って夕飯作るよ」
出かける愛里

夏弥「お前がつきあってるの他の子だと思ってたよ」
春人が何か探しに行った
春人「こいつ?」
夏弥「この間、この写真持ってハルとつきあってる、家を教えてくれってきたんだ」
春人「全部嘘だよ、男にしつこくつきまとわられ、彼のフリしてほしいって頼まれて、何度か写真とられたんだよ」
夏弥「ツーショットの写真だったけど、つきあってるって思えなくて、教えなくて正解だったってことか…」
春人「本当によかったよ、なんでつきあってるって思わなかったんだ?」
夏弥「お前がどの写真も笑ってなかったから」
春人「笑えるわけないだろ?愛里の隣ならいつでも笑顔になれるけどね」
夏弥「なるほど、この間の子にはさわれる?」
春人「さわれない」
夏弥「さっきの子は、さわれる?」
春人「手もつなげるし、キスもできるし、だきしめることもできる…っていうか、手をつなぎたい、キスしたい、だきしめたい」
びっくりする夏弥
夏弥「最後まではできない?」
春人「したいけど、怖いっていうから、我慢してる」
春人の言葉とは思えなかった

そんな会話してたら愛里が帰ってきた
愛里「ただいま、今から作るね」
キッチンに行って、作り始める

夏弥「あの子の料理食べられるの?」
春人「めちゃめちゃおいしいよ。高校の友達でバンド仲間でギターやってたヤツ覚えてる?」
夏弥「なんとなく覚えてる」
春人「そいつの妹で、家に遊びにいった時によくご飯作ってくれてたんだよ」
夏弥「他人が作ったご飯食べられたんだ…」
春人「そう、食べられたんだ…恋の力?」
夏弥「そっか…」
春人「で、高校卒業後1年会わなかった間も忘れられなかった」
夏弥「1年も?」
春人「そう、ずっと片思いしてて、最近また会えて…やっと告白できたんだ」
中学の頃までのハルのことを知ってるからびっくりする。女に興味がなかっただけで、本気になったら一途だったんだ

そんな話しをしてたら
「ご飯できたよ」
キッチンのテーブルいっぱいに並ぶ料理
3人でご飯を食べる
どの料理もおいしかった

かわいい上に、優しくて、性格もよくて、料理もめちゃめちゃおいしい

愛里が席をたった隙に…
夏弥「あの子…嫌なところあるの?」
めちゃめちゃ悩む春人…
そんなにいっぱいあるの…か?
春人「思いつかない…」
夏弥「1つも…?」
春人「あ…あった…かわいすぎるんだよ」
夏弥「はー??何のろけんだよ」
春人「なっち、好きになっちゃだめだよ」
夏弥「なんの心配してんだよ、友達の彼女とらないし…」
春人「だって愛里かわいすぎるから…」
夏弥「俺より、他の男のが危ないだろ…」
春人「多分大丈夫…」
夏弥「多分…?」
春人「愛里、普段の髪形にしてきて…」
愛里「急にどうしたの?」
春人「普段の愛里もなっちに見せたいから」
愛里「ちょっと待ってて」
寝室に行って、髪形を変えてくる愛里
みつあみに、メガネ…
夏弥「これが普段?サギだろ…」
春人「だから、多分大丈夫…」
夏弥「確かに…大丈夫そうだな」
春人「愛里、もういいよ」
戻っていく愛里
夏弥「でも、なんで多分?」
春人「俺が惚れたのは、こっちだから…この姿でも、笑顔がめちゃめちゃかわいいんだよ」
夏弥「そんなこと思うのお前くらいだって」
春人「アイツの兄情報と、付き合ったヤツの写真」陸人、まつの写真を見せる
夏弥「こいつ?テレビで見たことある…分かれても忘れられない子がいるって言ってるの聞いたことある」
春人「デビューのために別れて…それ、愛里のことらしいよ。愛里は、他の元カノだとおもってるらしいけど」
夏弥「でも、あっちに惚れたんじゃないの?」
春人「みつあみに、メガネのほうらしい」
夏弥「心配絶えないな」
春人「俺みたいに顔だけで騒がれてない分心配なんだよ、それも…あっちの顔も地味だと思ってるから…」
夏弥「…あんなにかわいいのに?」
春人「自覚がないから、困る。それで家族があの姿にさせてるらしい」
夏弥「あれで微笑まれたら、男はイチコロだろう…」
春人「つきあってないけど、あっちを見てイチコロになってるヤツもいるらしいけど、本人気づいてないのもあるらしい」
夏弥「ま、がんばれ」



















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