湖都子のポエム

優しさ…強さ…

最初から人の事当てにして
「困ってるの」なんて言わない

いつでも一生懸命で
助けてあげたくなる

ただ…それだけのこと

キミは優しくて強いんだね
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大学で…
あの女が声をかけてきた
女「ねー、あの子と別れたの?」
春人「は?何のこと?」
また、コイツ…何かした…のか?
女「えー、まだ別れてないの?じゃ、お父さんの会社は?」
春人「会社のことなんて、知らないけど…」
女「知らなかったんだ…お父さんに聞いてみたら?」
ニヤリと…笑った
愛里の笑顔とは違うなー…なんて思っていた

気になって、父親に電話した
春人「父さん…会社でなんかあった?」
父親「ちょっとあったな…」
春人「何があったんだ?」
父親「取引先が変わったことと、春人の婚約者が決まったことかな?」
………今…なんて言った?
春人「誰の婚約?」
楽しそうに…
父親「お前の」
春人「なんで…」
父親「ま、その話は、あとでするから…なんで会社のこと聞いてきたんだ?」
春人「大学の人に聞いて…」
父親「ふーん…その人、そこにいる?」
春人「いるけど…」
父親「変わって」
春人「電話変わって…って」

何話してるんだろう…?なんかあった?
わからない…
電話を渡された
なんか青い顔をして、誰かと自分の電話してる

春人「なんかあった?」
父親「あの子の父親の会社が嫌がらせしてきたんだ…」
春人「は…なんで?」
父親「お前を別れさせるために」
春人「なんで、別れたの知ってるんだよ」
父親「お前と別れないと、うちの会社に嫌がらせするって、脅迫されてたらしい」
春人「それを…なんで父さんが知ってるんだ」
父親「それで別れを告げたけど、うちの会社のことが心配で、夏弥くんに聞いたらしいんだ。それで取引白紙になった話を聞いて、新しい取引先を紹介してくれてたんだよ」
春人「そんなこと知らなかった」
父親「お前やうちの会社に迷惑かからないように、1人で頑張ってくれてたんだ」
春人「取引先紹介なんて…どうやって…」
父親「愛里ちゃんのおじいちゃんが会社の社長で、頼んでくれたんだよ」
春人「そんなことしてくれてたんだ」
父親「愛里ちゃんのおじいちゃんが話してくれたから、わかったんだよ」
春人「で…婚約ってのは…?」
父親「また今回みたいなことがあっら面倒だから、愛里ちゃんと婚約すればいいって話しになったのと、うちのじいさんと愛里ちゃんのおじいちゃんは友人で、2人とも喜んでいたよ」
春人「え…」
愛里と婚約…?
父親「次に何かあったら、助けてやれよ」
春人「絶対守る」

別れの原因がわかった
愛里の優しさだったんだ
そして、1人で頑張ってくれてたんだ
優しくて、強い
夏弥に会ってたのは、会社のこと聞いてたんだ
ますます…好きになった
次は守ってあげる
絶対に手放さない…












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