湖都子のポエム

私は…悪くない


どうなってんの?

ムカツク…
ムカツク…

私は何も悪くない
あの女なんて…
何もできないんだから
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パパに頼んで、春人の父親の会社の取引を白紙に戻してもらった…
あの2人が別れないから
あの女が悪いのよ
私は、ハルが欲しいんだから、邪魔なのよ
別れないなら、ハルの父親の会社は、大変なことになるのよ

もう別れたと思って、ハルに話しかけた
え、別れてないの?
じゃ、会社のことは…?
ハルに聞いてみた
何も知らないみたいだけど、聞いたほうがいいと伝えて

ハルが電話してるのを見て、やっと会社のことしったんだ…ついついにやける
ん?ハルが婚約?どうなってんの?

ハルに電話を変わるように言われ、電話にでる
春人父「あなたの父親の会社が取引を白紙に戻した件ですが、新しい取引先紹介してもらったので、大丈夫ですからと、お伝えください」
女「……な…なんですって…」
春人父「うちの心配よりも、あなたのお父さんの会社の心配したほうがいいですよ」
女「心配なことなんて、ありませんわ」
春人父「春人は、婚約しましたので…」
女「そんなはずは…」
春人父「昨日決まったんですよ」

どうなってんの?
パパに連絡すると…
女「パパ、どうなってんの?」
パパ「春人くんの父親の会社の取引を白紙に戻したことで、取引のあった他の会社が取引をやめると言ってきた」
女「どうして…」
パパ「春人くんのおじいさんは、財界トップの会社だったんだ…うちは信用を無くした…お前のせいだ」
女「婚約したって話しは?」
パパ「お前が別れさせようとしてた彼女だ」
なんで…こんなことになったの?
私は悪くない
ハルと付き合いたかっただけなの…

そして、そのまま…会社は倒産した
家に帰ると、まっくら
両親は必要なものだけもって、家を出て行ってしまっていた。1人残されたんだ
豪邸も荷物も差し押さえの札がつき、何も持ち出せなくなっていた
おじいちゃんがきて、お前のせいでこんなことになった…と、怒っていた
おじいちゃんの家に住むことになった…

何もかも…なくしたんだ




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