理想の男~Magic of Love~
藤の躰の向こう側で、
「大事な人なんだ」

そう言って、蘭さんが笑ったような気がした。

「お前には関係ないだろ」

藤が蘭さんに言い返した。

「その様子だと、相当なくらいに強い思い入れがあるんだね」

蘭さんがからかうように言った。

「だからお前には関係ないって言ってるだろ」

続けて藤が言い返した。

藤と蘭さんの間には、ただならぬ空気が流れていた。

これは一体何なの?

と言うか、私は蚊帳の外ですか?

それよりもこれって、俗に言う修羅場ってヤツだよね?

私、それに巻き込まれたの?

じゃあ、蘭さんはもしかして…。

藤に話しかけようとした私に、
「愛莉に手を出して見ろ。

その時は蘭、お前を殺してやる」

藤が蘭さんに向かってそう言った。
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