年下の彼
『そんなことより、なんであたしの名前知ってるの?』


『名前は、橘 千尋
クラスが、2―2組
何でも、知ってる。』


『どうせ、今日
指導室で聞いたから知ってるんでしょ。』


『当たり!
俺は、高安 陸
1−1組、陸って呼んでくれたらいいから!
まぁ、よろしく。』

よろしくて言われても…
とりあえず、苦笑いしといた。


『そんなことより、どこか行こう!』


『あたし、カバン持ってきてないし…』

トイレに行くと出て行ったままだから、カバンを置きっぱなしだった。


今、部屋に帰りづらいなぁ……

『俺が、取ってきてやるよ!』

そう言って、陸は
店の中に入っていった。
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