極上☆ラブパワー
「……えっ、ここですか?」
蛯名秘書と呼ばれていた男の人に案内されたのは、デパートの8階――社長室の前
あれからあたしはすぐに呼び出しがかかったのだ
このデパートで働いたこの3年間で、一度も来たことのないこの場所に
「はい、社長がお呼びです」
「でもあたし、呼ばれるようなことはなにも…」
「あなただからお呼びになったのでは?社長と何か接点があるようで」
蛯名秘書は無邪気な笑みを浮かべる
「……?は、はぁ」
よくわからないんだけど