極上☆ラブパワー




「社長はただいま会合に出ていらっしゃいます。お戻りになるまで、こちらで待つようにと」


そう言って開かれた扉


自分はいないのに人を待たせるって……さすがお金持ちの考えが理解できない


部屋に入ると、デスクと大きな椅子


ソファにおびただしい数の本が並べられた本棚が目に入った


……すごい


「紅茶でよろしいですか?」


「あっ、は、はい…」


とりあえず近くにあるソファに腰掛ける


「…それでは私はこれで。ごゆっくり」


「あ、ありがとうございます…」


蛯名秘書が出て行き、扉が閉まった瞬間あたしは落ち着かず辺りをキョロキョロ見回した




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