浮気は、いいよ。
振り返ると、悠介がいた。
悠介とは高校の時に付き合った事があった。
………そう言えばワタシ、悠介にも浮気されて別れたんだっけ………。
「久しぶり。 何してんの⁇」
「………悠介は⁇」
「外回り中」
悠介も営業なんだ……。
営業職は浮気者が多いのだろうか⁇
「優里は⁇」
「………別に何も」
ホントに何もしていない。
更に、これから何をすればいいのかも分からない。
「じゃあ、ドライブしよっか⁇ 社用車だけど。 あそこに止まってるヤツ」
悠介の指差す方向には、いかにも社用車なカンジのバンが止まっていた。
「………うん」
悠介に聞いてみたかった。
ワタシが浮気をされる原因を、悠介なら知っている。